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マウス詳細データ: HRマウス
系統情報 | |
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資源番号 | nbio003 |
系統名 | HR |
正式名称 | |
略称・別名 | hairlessマウス, 脱毛モデルマウス |
系統分類 | inbred |
バックグラウンド系統 | |
由来 | 東京大学医科学研究所 |
樹立者 | 不明 |
寄託者 | |
分譲条件 | 無条件(発表時は東京大学医科学研究所由来であることを明記)。分譲手続はこちら |
Animal Health Report | |
詳細 | 脱毛は発見されやすいため、これまでに脱毛を特徴とするマウスが数多く報告されているが、 本系統はアメリカより東京大学医科学研究所に導入されたヘアレスマウス(詳細不明)よりヘアレス遺伝子(Hrhr)が医科学研究所にてBALB/cに導入されたものである。 その後1981年に国立予防衛生研究所/国立感染症研究所に導入され、胚凍結されたものが分譲対象となっている。 このHRマウスは胎生期から始まる第1毛周期は正常であるが、2-3週齢に頭部から尾部に向かって始まる第2毛周期がない。それゆえ、2-3週齢に達するまでは被毛があるが、その後頭部から尾部に向けて脱毛するという特徴がある。 当バンクの調査により,HRマウスはHRS/JやSkh:HR-1,Hos:HR-1などのヘアレス系統と同様のhairless変異を有していることが判明し,その変異の解析から遺伝子型判定用PCRを考案した(Ref. 4)。 基本的にホモ系(脱毛)マウス雌は保育ができないため(乳腺異常によると思われる)、系統維持はヘテロ系(有毛)雌マウスとホモ系(脱毛)雄マウスとの交配による。紫外線、化学変異原に高感受性で皮膚腫瘍が生じやすいことから、皮膚関連の研究に用いられる。 毛周期について毛周期は成長期 (Anagen)、退行期 (Catagen)、休止期 (Telogen) の3つの時期からなる(参考図, Ref.1)。成長期には、毛母細胞が増殖し毛をつくる。退行期には毛母細胞がアポトーシスによって消失する。このアポトーシスにはTGF-β1が関与している (Ref. 2)。続いて休止期に入る。一定時間が経過すると再び毛母細胞が増殖し、古い毛が抜けて新しい毛が生える成長期に入る。 |
参考文献 |
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保存情報 | |||
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精子 | 自家 | 遺伝子型 | hr/hr |
凍結方法 | FERTIUP | ||
他機関 | 遺伝子型 | ||
凍結方法 | |||
胚 | 自家 | 作出方法 | IVF : (hr/+) ♀ x (hr/hr) ♂ |
遺伝子型 | hr/hr, hr/+ | ||
凍結方法 | EFS40 | ||
他機関 | 作出方法 | ||
遺伝子型 | |||
凍結方法 | |||
分譲までの期間 | 凍結精子 | 手続完了次第即日発送可能 | |
凍結胚 | 手続完了次第即日発送可能 | ||
生体 | 約2ヶ月 |
遺伝子情報 | |
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作出方法 | spontaneus mutation |
遺伝子記号 | Hr |
遺伝子名 | hairless |
genotyping情報 | Genotyping PCR for Hr alleles in PDF format. |