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トランスジェニック動物

トランスジェニック(遺伝子導入)動物とは、 ある特定の遺伝子を個体レベルで付加した遺伝子操作動物のことで、 とくにトランスジェニックマウスは、遺伝子の機能を個体レベルで解析する系として多数作られており、 生命現象の解明に大いに役立っています。

私達は、特にヒトの病気のモデル動物作製にこのトランスジェニック技術を ノックアウト技術とあわせて応用しています(文献)。 また、所内外との共同研究も進めており、例えば免疫系遺伝子のトランスジェニックマウスを作製しています(文献)。

作製法としては、 受精卵の前核へDNAをマイクロインジェクションする方法がもっとも一般的で、 マウスの例ですと移植して産まれてきた子供のうち、 数%から10%程度が導入遺伝子を持っているトランスジェニックマウスとなります。

私達は、他の遺伝子導入系(ウイルスベクターなど)の活用により、 より効率の良いトランスジェニック動物の作製法の開発も行っています。