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マウス詳細データ: C57BL/6-Dll3omaマウス

系統情報
資源番号 nbio022
系統名 C57BL/6-Dll3oma
正式名称
略称・別名 omaマウス
系統分類 congenic
バックグラウンド系統
由来 岡山大学大学院自然科学研究科
樹立者 国枝 哲夫 先生
寄託者 国枝 哲夫 先生
分譲条件 提供承諾書が必要。分譲手続はこちら
Animal Health Report
詳細 omaマウスの写真

omaマウスは、岡山大学農学部において維持されていたC57BL/6J、C3H、DBA/2、BALB/c系統を由来とする四元交雑系統において発見された骨格異常を呈する突然変異マウスである。omaマウスは、椎骨の著しい変形と融合、そして肋骨の変形および分岐が生じる。omaマウスの表現型は、Delta-like3(Dll3) 遺伝子の第8エクソン内に生じた一塩基置換により、409番目のアミノ酸残基グリシンがシステインへ変化することに起因することが明らかとされている。C57BL/6-Dll3omaはこのomaマウスをC57BL/6Jに17世代の戻し交配を行うことにより作出されたコンジェニック系統である。

遺伝子型の判定

Dll3omaの遺伝子型の判定は、以下の方法によるPCR-RFLP法により可能である。ゲノムのDNA抽出後、以下のプライマーを用いてPCRを行う。なお、変異型でPvuIIにて消化されるようにForwardプライマーをミスマッチプライマー(3'-端のCAGC部分;ゲノム本来はCGGC)として設計している。

  • Primer F: 5’-AACGGCGGCACGTGCGTGGAGGGCAGC-3’
  • Primer R: 5’-CGTCCGGGCGCACAGCGAACTCGCATC-3’

PCR反応は以下の条件で行う。

  • 95°C: 3 min
  • (95°C: 30 sec, 60°C: 30 sec, 72°C: 30 sec ) x 40 cycles
  • 72°C: 10 min

PCR反応後、制限酵素PvuIIにより消化後、アガロースゲルを用いて電気泳動により、サイズの違いとして遺伝子型を判別する。

  • 野生型(+): 211bp
  • 変異型(Dll3oma): 185bp (+26bp)
参考文献
  1. Shinkai Y, Tsuji T, Kawamoto Y, and Kunieda T. (2004) New mutant mouse with skeletal deformities caused by mutation in delta like 3 (Dll3) gene. Exp. Anim. 53(2):129-36. [PMID:15153675]
保存情報
精子自家遺伝子型
凍結方法FERTIUP
他機関遺伝子型
凍結方法
自家 作出方法
遺伝子型
凍結方法EFS40
他機関 作出方法
遺伝子型
凍結方法
分譲までの期間凍結精子手続完了次第即日発送可能
凍結胚 手続完了次第即日発送可能
生体 約2ヶ月
遺伝子情報
作出方法 spontaneus mutation
遺伝子記号 Dll3
遺伝子名 Delta-like 3
genotyping情報